■ 生活習慣病について

平成8年12月18日、厚生省の公衆衛生審議会は、生活習慣に着目した
「生活習慣病(life-style related diseases)」という新たな疾病概念を導入し、疾病の予防対策を推進することになりました。

■生活習慣病とは

食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されます。
病原体や有害物質、さらに遺伝的な要素は、疾病の発症や進行に影響しますが、食習慣、運動週間、休養の取り方、嗜好など生活習慣も、
糖尿病、高血圧、さらには日本人の3大死因であるがん、脳卒中、心臓病など多くの疾病の発症や進行に深く関わっていることが明らかになっています。

「生活習慣病」という概念は、これまで「成人病」対策として二次予防(病気の早期発見・早期治療)に重点を置いていた従来の対策に加え、生活習慣の改善を目指す一次予防(健康増進・発病予防)対策を推進するために新たに導入された概念です。生活習慣の中には、食生活・飲酒・禁煙・休養・運動などが含まれます。

■生活習慣病の種類と頻度

としては肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、大腸癌、肺扁平上皮癌、慢性気管支炎、肺気腫、アルコール性肝障害、歯周病などがあります。
肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病と言った生活習慣病が特に注目される理由は、患者数が多いことに加えて、これらの疾患が動脈硬化症の発症と密接に関連しているからです。動脈硬化症は、我々の生活の質を著しく損なう脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。
 
我が国における30歳以上の人口に対する生活習慣病患者の割合
(平成12年第5次循環器疾患基礎調査)
種類 男性 女性

肥   満
   
28.2% 23.6%

高 血 圧
 
51.7% 39.7%

高脂血症
 
25.7% 34.1%


これを実数に直すと肥満患者が約2100万人、高血圧患者が約3700万人、高脂血症患者が約2500万人という大変な数になります。また、予備軍を含む糖尿病患者数は1370万人(平成9年度厚生省「糖尿病実態調査」)と言われています。 
 


 もっと詳しく・・(肥満度チェック、予防方法など)
  

肥 満
 

糖尿病
 

高血圧
 

高脂血症
 

Topics
メタボリックシンドローム
上記の病気が重複すると動脈硬化を促進し、さらには心筋梗塞や脳梗塞などを起こしやすくなりますが、これらの病気を起こす主要因に、糖代謝や脂質代謝等の代謝異常があることがわかってきました。このようなリスクが重なって存在する病態を
「メタボリックシンドローム」と呼んでいます。
「動脈硬化」の危険因子といえばコレステロールが有名ですが、肥満(特に内臓のまわりに付着した脂肪)がさまざまな生活習慣病を引き起こし、より「動脈硬化」になりやすいという研究結果がでています。
健康診断の結果などから、次の項目に該当するものがあるかチェックしてみてください。


5項目のうち、3つ以上が当てはまるようならば、メタボリックシンドロームかもしれません。医師へ相談してみましょう 。

メタボリックシンドロームの人は、
糖尿病を発症するリスクは通常の7〜9倍、心筋梗塞・脳卒中を発症するリスクは約3倍にもなるといわれています。
 ウエスト周囲径:男性85cm、女性90cm以上
 *へその位置で測るようにしてください。
 血圧:130/85mmHg以上
 中性脂肪(TG)値:150mg/dL以上
 空腹時血糖値:110 mg/dL以上
 HDLコレステロール値:40 mg/dL 未満

■生活習慣病の発症原因 PDF(14kb)

■生活習慣病のチェックポイント
財団法人日本医学協会では生活習慣病11のチエックポイントとして以下に示した項目をあげています。
11項目中当てはまる項目が5つ以下の場合は生活習慣改善の必要があるとしています。もし5項目以下なら1項目でも増していくよう努力することが必要です。
  喫煙をしない   毎日9時間以下の労働にとどめる
  毎日朝食を食べる   身体運動スポーツを定期的に行う
  過度の飲食をしない   自覚的ストレスが多くない
  栄養バランスを考えて食事する   6ケ月前と比較して体の調子が悪くない
  緑黄色野菜、果物をよく食べる   毎日の生活に満足している
  毎日78時間寝る  

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